■ 日坂について:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E5%9D%82%E5%AE%BF
日坂宿(にっさかしゅく、にっさかじゅく) は、東海道五十三次の25番目の宿場で、名物はワラビモチだった。
ずーっと気になっていた日坂についに行ってきました。
takespaceのYukiさんが少し近所に住んでいて車出してくれました。ありがとう!!!!
江戸時代の東海道の日坂ではワラビモチが名物だったという文章を時々目にしていたので、一体日坂とはどんな場所だったのか?規模は?
たくさんワラビモチの茶屋があったのか?
などを知るために訪問してきました。
最初に行ったのは「川坂屋」という武士階級の人たちが利用したという旅籠。
とてもかっこいいが、国道が出来たときに、半分くらい切り取ってしまったそう。
同じく、その近くの一般人向けの旅籠「萬屋」
日坂の宿場町はーー年の火事で一度全て焼失したらしいが、その後復興したものとのこと。かつて33軒の旅籠があったという通りには、今は住んでいるひとは違うらしいが、当時の屋号の木の看板が飾ってある。
本陣後は本当に門だけあって、広い空き地がそのまま空いていた。
この辺りは、本当に東海道を通る人たちと、お茶などがメインの産業だった模様。
ボランティアで案内してくださったのは近くのお寺の住職さんで、とても親切だった(本当は土日だけ解放しているが、わざわざ開けてくださった)。
途中、ワラビモチのことを聞いた所、石屋さんという15代目の方を呼んでくれた。石屋さん曰く、江戸時代は石屋家では、女性が旅館、男性が山、旅館の表でワラビモチを売っていてそれが有名だった。徳川家康にも献上したとのこと。また石屋というのは本当に石を売っていたらしい。和菓子とか茶屋だった訳ではないらしい。
また、通りを歩くと、「山本屋」という生活雑貨などを売る店があったので飲み物を買おうと、入ってみると、和菓子も売ってあり、よくみると「ワラビモチ」という看板もあった。あとで掛川の方の和菓子屋さんと話した所、このお店は以前はちゃんとした和菓子屋さんとして営業していて、今は和菓子も少し売っているけど、生活雑貨がメインになっているとのこと。
今回聞いた話だけで考えると、一番最初に「ワラビモチ」という商品を売り出したのは石屋さんで、それが評判になって、日坂の中でも他に売り出すお店があったり、全国でもその名前で売られるようになったらしい。
日坂は東西に移動する人のメインロードだったのが、新幹線が通ったことで、メインではなくなり、そのため、開発もされず幸か不幸か、旅籠が残ったのだと言う。
■ 掛川宿について:
日坂の次に掛川宿に行った。
ワラビモチ関連で日坂のことばかり考えて行ったが、掛川宿も色々な名所があることがわかった。
個人的には、城の前を流れる川沿いの道が心地よかったこと。
今回は東海道沿いの3軒のお菓子屋さんを巡ったが、どこもそれぞれの考えや工夫などがあり、オリジナリティがあってよかったこと。
一件だけ残っている遊郭を見たこと(ネットで見ていったのでもう無いと思っていたら、まだあった。今にも崩壊しそうだったので、きっともう少ししたら無くなってしまうに違いない、、)。
友達が教えてくれたお茶屋さんでワラビモ長者に参加してもらえたこと。(その店の方が全国聞き茶大会で今勝ち進んでいるとのこと、いいお茶をもらってしまった!ありがとうございます!)。このお店は掛川産のお茶だけを出しているとのこと。
ワラビモ長者 Warabimochoja
以下、和菓子屋さん、訪問順。
■伊藤菓子舗(カステラ、どら焼き)
掛川で一番有名なお菓子屋さんときいたので、てっきりワラビモチなどを売っていると思って行くと、メインは美味しそうなカステラ、どら焼きだった。
でも葛餅も売っていて、日坂宿で有名なのワラビモチはくず粉で作ってあると評判があったという記録を読んだことから、ワラビモチは蕨粉、葛餅は葛粉で作って、正直に売ることにしたとのこと。なので、このお店ではカステラとどら焼きを購入。
■桂花園(葛粉)
色々な葛のお菓子が売られているお菓子屋さん、
取締役の中村さんと話させて頂いた。
先祖は江戸時代は藩学者で、一般の人たちにも学問を教え、その時に団子なども配っていたらしい。葛は元々掛川の名産品で、お菓子にもしたし、葛布にも使われ、このお店の周りにも昔は葛布屋さん(パッチ屋)がたくさんあったとのこと。
日持ちしそうなので、帰省土産として2箱購入。他のお菓子もきれいに作ってあった。
■菓子処もちや(餅菓子、上生菓子、洋菓子など)
弥次喜多道中記にも出てくる「振袖餅」を販売する和菓子屋(餅菓子)さん、
私が訪問したときは既に売り切れだった、、次は早めに行くか予約しておこう。
ご主人さんと話した所、200年の伝統があり、8代目。元々は東海道沿いの茶屋だったらしい。
新潟の美味しいもち米を使っていて、日持ちしないので、毎日売り切れるように作っているが、今日は控えめに作ったら昼前に完売してしまったとのこと。
味を変えないでくれというお客様がいるので、なんとか保っているそう。
しかし、その一方で、
コンビニやスーパーの和菓子と、こういうちゃんとした素材を使っているお店の違いが分かる人が減ってきて、大変でもあるそう。
価値のわかるひとが増えて、このお店が益々繁盛するといいなと思った。
また、このお店にいく直前に洋菓子屋さんで買った大きなバナナケーキを食べていて満腹過ぎたたため、あまり買わずに出てきてしまった、、ごめんなさい、次はちゃんと「振袖餅」を買いたいです。餅屋の大福的なお菓子、大好き。