+ たまたまインタビュー + vol.9「原 久子さん」

今回は、大阪電気通信大学の原久子氏にインタビューをしました。メディアアート系の展示に行くとよくお会いする、気さくな先生で、6/30から7/2の3日間、「Japan – Korea Media Art Meeting 2017」(日韓メディアアート・ミーティング URL:http://www.iamas.ac.jp/21145)というイベントを控えていらっしゃいます。
今回たまたまちらしを手伝ったので、インタビューをお願いしましたw。


フィリップ(以下P): 「こんにちは、原さんの略歴を伺えますか」

原さん(以下原):「編集、執筆、展覧会企画・運営ほか、アートに関係するさまざまな仕事をしています。大学で教員もしており、同僚にはIAMAS卒業生もいます。」

P:「原さんは学生時代はどんなことをされていたのでしょうか」

原:学生時代は社会学を専攻していました。80年代は前半にはニューアカ・ブームがあり、私の周囲の学生は『ユリイカ』『現代思想』等を読んでいたし、文化人類学や哲学にも強く興味をもっていました。授業の合間は図書館にいるか近所の喫茶店(いまふうに言えばカフェ?)で過ごすことが多かったです。社会病理学を中心に研究するゼミ所属でした。私は「ボートピープル」と当時呼ばれた難民船で密航する人々とその背景に興味があったのですが、そのゼミではそういうことは出来なかった。同時に英米文学にも興味があり、同級生にも英文科の学生だと間違われるほど、授業科目もたくさんとっていました。アートにも興味はありましたが、現代美術に出会うのは卒業後です。さらに言えば、テニス、スキー、サーフィンと一通りやって年中日焼けしたミーハー学生でもありました。

P:「なぜキュレーターになられたのでしょうか?」

原:「編集の仕事をしていて、たくさんの作品やアーティストと出会いました。その次の段階として観たい展覧会を自分でつくる…そうした見よう見まねではじめた結果です。展覧会をつくるときはキュレーターとしての意識はあります。」

P:「ということは、編集とキュレーターの仕事は似ているのでしょうか?」

原:「私は似ていると思います。文字や画像で二次元に本として編集することと、時間軸と空間軸をもって展覧会をつくることは、共通するプロセスも多いと思います。」

P:「最近興味を持たれていることはありますか?」

原:「自身が同時代を生きた80年代以降のアートとメディアの関係です。」

P:「原さんと同時代を生きたアートの特徴はどんな所でしょうか?」

原:「ひとくくりに特徴はまとめられません。社会状況として変わらない部分もあるし、普遍的なテーマもある。新しいメディアはどんどん登場してくるなかで、どんなふうな変遷があったかをこれから改めて記録できればと考えています。」

P:「どうもありがとうございました!原さんが学生時代から色々なことをされたり興味を持たれていて(ボートピーピルとか英米文学とか)、気づいたらキュレーター、教授になられていたというのが、とても面白く感じました。
日韓メディアアート・ミーティングはあと少しで開催され、IAMASの卒業生のキムフニダさんや、三原聡一郎さんなどのトークも聞けるので、関西圏の方などぜひ行かれるといいと思いました。」

「日韓メディアアート・ミーティング」情報がIAMAS公式HPにも掲載されたよ!
http://www.iamas.ac.jp/21145
https://jkmediaartmeeting.tumblr.com/