+ たまたまインタビュー + vol.13「中原淳さん」

今回は、イアマス大学院卒業生の中原淳さんにインタビューさせてもらいました。
現在は岐阜県本巣市根尾に移住して、色々なことを試みられています。
昨年はじめて中原さんと話した時に、経歴の振れ幅が大きいのが面白く感じました。


P:「こんにちは、中原さんの自己紹介を簡単にして頂けないでしょうか?」
N:「大学院2期の中原です。大学は農学部出身で、その後ATR(注1)からIAMASにきて、ICCの研究員やってました。ゴリゴリのメディア系だったはずが、今は限界集落暮らし。」
P:「すごい触れ幅ですねw。」

P:「都市と農村に実際に住んでみてどう感じられていますか?」
N:「ありふれた言葉ですけど、農村は「いい生活」できますね。でも、経済から取り残されてる感覚はあります。最近は、そう感じてしまう考え方に興味あります。」
P:「感じてしまうというのはどういう意味でしょうか?」
N:「衣食住足りているのに不満を錯覚するみたいな?足るを知るのは難しいってことかも。」
P:「なんか哲学を感じますね、中原さんは京大農学部出身で、メディアアートに興味をもち、意図せずして?現在農村に住んでいることについてどう思いますか?」
N:「もともと京大農学部はアナーキーな傾向あるので、それがハッカー文化と一緒になったというか。個人的な自由の基礎となる技術が好きみたいです。」
P:「そうなんですか、京大農学部のことが想像できないのですが、農学部がアナーキーとはどういうことなのでしょうか?」
N:「農村は昔、衣食住を自給できていたので、権力に対して独特の考え方があります。それが京大の農学には基礎としてあるのかも?それはハッカー文化と共通部分もあります。」
P:「へえー、面白いですね。確かに、昔の農村の話とか聞くと山とかだけで生きて行けてたんだなだと驚きます。」

P:「現在の中原さんはメディアアート(芸術全般でも)についてどう思いますか?」
N:「まあ外野から見てます。好きな作品もありますよ。ヨーロッパっぽい市民メディアを作るようなプロジェクトは好きです。逆に、資本にがっつり飲み込まれて、未来を賛美するテクノロジー・プロパガンダみたいな作品が増えるのは怖いなと思ってます。そっちのが金稼ぎやすいし。自分もそうだったし。」
P:「私は何も考えていなかったのでそういう意見を聞くとすごいと思います。多分若い頃はテクノロジーが純粋にかっこ良く見えるんだろうな。今でも思いますが、、そういえば、中原さんはイアマス時代は何を作って(研究して)いたんでしょうか?」
N:「普通に情報デザインしてましたよ。infoscapeとか。すっかり昔になりましたね。」
P:「おお、なつかしい!」

P:「IAMASの時に習った先生についてコメントをください」
N:「シュナイダーさん。今も尊敬してますし、「これやったらシュナイダーさんに怒られるかもな」が、今でも倫理的な基準だったりします。思想通りに生活しようとする姿が好きです。」
P:「シュナイダーさんすごい!」

P:「最近はどんなことをされていますか?」
N:「限界集落でシェアオフィス(注2)つくって、細々と仕事してます。あとは子育て。」
P:「面白い活動ですよね、実はこのインタビューでも以前、GIDSにいらしゃった花火師の方に出てもらいました。」

P:「最後に一言お願いします。」
N:「IAMASにも近い限界集落、本巣市根尾地域にどうぞ遊びに来てください。ある意味、未来です。」

P:「ありがとうございました!」

注1:ATR  http://www.atr.jp/
注2:GIDS  http://gids.jp/